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コーヒー拒否の日、コンビニの便乗値上げで不買運動


ニュース 社会 作成日:2011年10月20日_記事番号:T00033231

コーヒー拒否の日、コンビニの便乗値上げで不買運動

 きょう10月20日は何の日かご存知だろうか?国際的には「世界骨粗しょう症デー」、日本では語呂合わせで「頭髪(とう=10、はつ=20)の日」。が、台湾ではコーヒーの値上げに怒った消費者による「ノーコーヒーデー」なのだ。

 台湾の人口2,300万人に対しコーヒー人口は540万人と、ここ10年で急激に増加。コーヒーは今や人々の生活に欠かせない嗜好(しこう)品となっている。そんな中、牛乳価格上昇を受け、入れたてコーヒーを販売するコンビニエンスストアやコーヒーチェーン店が今月4日から次々と値上げに踏み切った。

 セブン−イレブンなどコンビニ大手4社は、牛乳を使用する「ラテ」「カプチーノ」などの商品を1杯当たり5台湾元、約10%値上げした。コーヒーチェーン大手の統一スターバックス(統一星巴克)は、牛乳を使用する商品は10元、使用しない商品は5元値上げした。

 中華民国消費者文教基金会(消基会)がインターネットでアンケート調査を実施したところ、値上がりが購買意欲に「影響する」と回答した人は269人のうち90%を占め、「やや影響する」7%や「影響しない」2%を大きく上回った。また、ヤフー奇摩民調中心のネット調査でも、8,293人のうち半数近くが「買う回数を減らす」47%、「買わない」41%と答え、「これまで通り買う」8%を圧倒している。

 そんな中、値上げに怒ったある消費者が、フェイスブックで「10月20日はコンビニのコーヒーメーカーを稼働させない日」としてコーヒー不買運動を呼び掛けた。発起人の陳裴君さんは、牛乳1リットルでラテ約4杯分だが、牛乳価格は1リットル当たり6元しか値上がりしておらず、ラテが1杯当たり5元も値上がりするのは納得できないとの弁。陳さんの呼び掛けにあっという間に賛同者が集まり、20日午前9時の時点で5,639人に達した。

 さて、今日は陳さんのもくろみ通りに消費者が一致団結し、コンビニの入れたてコーヒーの売り上げを大きく落ち込ませることができるのか。結果が楽しみだ。