ニュース 社会 作成日:2011年10月21日_記事番号:T00033259
 台湾で最も人気があるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、フェイスブックだ。フェイスブック上にページを開設している組織や団体は多いが、中には似た名称の紛らわしいページもあり混乱の原因となっている。
例えば、「新北市政府」と「我的新北市」という2つのページがある。この双子のようなページ、実は、前者はネットユーザーが作成しているまったく個人的なもの。後者こそが、2010年12月に直轄市に昇格した新北市政府の公式ページで、同市新聞局が作成している。
ところが、そんなことは知らない市民が、前者のページを新北市政府の公式ページだと勘違いするケースが続出している。プロフィール写真に、花をかたどった市の紋章が使われているため、いかにも公式ページに見えるのだ。
前者のページには、「これは個人が作成しているもので、市が管理しているものではありません」とただし書きがあることから、悪意で似たページを開設しているとは思えないが、混乱を引き起こしていることは事実だ。
ちなみに「新北市政府」は約700人、「我的新北市」は約2万7,000人から「いいね!」を得ており、少数派ながらも700人は前者を公式ページと誤認していると推測される。ウォールには朱立倫市長にあてた苦情や陳情など、勘違いした市民からのメッセージが数多く投稿されているが、公式ページではないので、当然ながら市長の回答はなし。そこで「世論を無視する市長」「市長は知らん顔するな!」など、市民から朱市長に対する怒りの声が…。
困った新北市政府は「市民の声を反映するには、1999ホットラインや市長ポストなども利用してほしい」と呼びかけている。また、混乱を避けるため「新北市政府」ページの閉鎖を要望する方針だというが、さてどうなることやら。
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