ニュース 金融 作成日:2011年10月26日_記事番号:T00033362
中央銀行が25日発表した9月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の伸び率が前年同月比6.28%と過去2年半で最低となった。外資が株式市場から大量に撤退したことが要因だ。一方、M2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の伸び率は同5.85%で、両者の差は0.43ポイントまで縮小し、M1Bの伸び率がM2の伸び率と逆転する「デッドクロス」がさらに目前に迫った。26日付工商時報が報じた。
下げ相場の指標とされる「デッドクロス」が近づいたことに中央銀行経済研究処の陳一端副処長は、9月の伸び率低下は、外資の流出が41億400万米ドルに上ったことが主因だが、株式市場は10月に好転しており、今後については引き続き観察が必要と指摘した。ただ、比較対象となる昨年の数値が高いため、第4四半期もM1B、M2共に伸び率低下は続くと予測した。
一方、市場関係者は、外資の撤退は止まっておらず、さらに資金が定期預金に流れているため、M1B伸び率の低下が加速し、年内に「デッドクロス」が出現する可能性は高いとみている。
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