ニュース 社会 作成日:2011年10月27日_記事番号:T00033377
 9月26日の小欄で紹介したブログ『台湾不法滞在記』(http://blog.livedoor.jp/die_door/ )を覚えているだろうか?桃園国際空港で不法滞在(オーバーステイ)を続けていた作者の日本人男性がその後どうなったのか、その続報をお伝えしたい。
日本人男性は、航空警察局によってTさん(42)と身元を特定された。調べによると、Tさんは3月11日、高雄に住む友人の病気見舞いのために香港から台湾へ。ところが同日、東日本大震災が発生したため、Tさんは日本へ帰る気持ちをすっかりなくしてしまい、4月に友人が死去した後も台湾に滞在し続けた。
ノービザでの滞在可能日数は90日間のため、Tさんは6月7日いったん台湾を出て香港へ行き、2日後の9日に再び台湾へ入境。そうこうしているうちに所持金は底をつき、復路の航空券も期限切れに。9月6日に再び滞在期限を迎えたものの、帰国できなくなり、不法滞在を自首するつもりで桃園国際空港を訪れた。
ところが、所持金がないので入出国移民署に相手にされず、空港内で飲まず食わずの日々を送るはめに。これをブログにつづったところ、その存在が注目され、メディアでも報道されたことから一躍有名人になった。ブログにはTさんへの辛口の批判も寄せられたが、救いの手を差し伸べる台湾人や日本人も多く、宿泊場所や食事を提供する人も現れた。オフ会を開いたり、蘋果日報を訪問したりと、Tさんは不法滞在中の台湾生活を満喫したようだ。
罰金6,000台湾元と帰国の航空券もめどがついたTさんは、50日間の不法滞在生活にピリオドを打ち、26日に格安航空のジェットスターで帰国の途に。不法滞在により、向こう1年以内はノービザでの入境はできないが、本人いわく「台湾を愛しているので、1年後にまた来ます!」。帰国後は仕事を探し、ブログも続けるつもりのようだ。
不法滞在ブログは映像化の話も持ち上がっているらしいが、ともあれ、人騒がせな事件はこれでやっと一件落着した。
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