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キャッチャー蘇州工場、操業再開へテスト開始


ニュース 電子 作成日:2011年10月27日_記事番号:T00033395

キャッチャー蘇州工場、操業再開へテスト開始

 米アップルなどにパソコン筐体(きょうたい)を供給する可成科技(キャッチャー・テクノロジー)は26日、大気汚染問題で操業停止中の中国・蘇州工場で、操業開始に向けたテストを同日から段階的に行うことを蘇州工業園区側に報告したと発表した。27日付経済日報などが報じた。

 今回の大気汚染問題は、コンピュータ数値制御(CNC)による工作機械を使った塗装過程で異臭が発生したものだ。同工場は9月末に環境保護検査を通過したが、周辺住民から「異臭がする」などの苦情が寄せられたため、今月末をめどに改善に向けた設備の設置を完了する予定だ。証券会社は11月の第2週にも全面再開できるとみている。

 一方、同工場への操業停止命令と米中貿易摩擦との関連が指摘されていることに関連し、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の楊毅報道官は同日、「今回の件は単純に企業による大気汚染問題であり、その他の要素は無関係だ」と強調した。

 証券会社は、同工場が操業を停止中も、他社はフル稼働状態で、発注先をシフトできない状況のため、キャッチャーが第4四半期中に操業を再開できれば、来年の受注は順調に伸びると分析した。