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「92共識は捏造」、台聯主席が馬総統を告訴


ニュース 政治 作成日:2011年10月28日_記事番号:T00033407

「92共識は捏造」、台聯主席が馬総統を告訴

 馬英九総統が対中関係の基礎とする「一つの中国、それぞれの解釈」のいわゆる「1992年の共通認識(92共識)」は、実際には中台対話で合意されておらず、後から捏造(ねつぞう)されたものだとして、野党・台湾団結聯盟の黄昆輝主席が27日、馬英九総統と蘇起・元行政院大陸委員会(陸委会)主任委員を、外患罪や文書偽造罪などで告訴した。92共識はこれまで存在の有無をめぐって政界で議論が戦わされてきたが、司法の場で検証が行われることになる。28日付自由時報が報じた。


黄主席(中央)は「歴史の歪曲は許されない」と訴えた(台聯リリースより)

 黄主席は92年当時、李登輝政権下で陸委会主委を務めており、「92共識は絶対になかった」と主張。馬総統、蘇起氏は捏造と分かっていながら「92共識」を創作しており、国家を裏切って外敵(中国)と通じた外患罪に当たると非難した。

 92共識は00年に国民党から民進党への政権交代が行われる直前、蘇起・陸委会主委が「両岸(中台)は『92共識』に立ち戻って対話を再開しよう」と呼びかけ、中国側が翌01年7月に「『92共識』を対話再開の前提条件としよう」と応じたことで定着した経緯がある。李登輝元総統、陳水扁前総統も、「92共識」はもともと存在しなかったと発言している。

 告訴に対し、馬総統の選対事務所のスポークスマンは「無理やり『中国レッテル』を貼ろうするものだ」と批判。蘇起氏は「ノーコメント」とした。