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桃園空港の滑走路再建工事、請負業者の倒産でストップ


ニュース 運輸 作成日:2011年10月28日_記事番号:T00033413

桃園空港の滑走路再建工事、請負業者の倒産でストップ

 桃園国際空港の滑走路再建計画で、先行して行う補強工事を請け負っていた建設会社、佳山営造が突然倒産し、9月8日の着工から1カ月余りで工事が頓挫していることが分かった。再建計画は南北2本の滑走路を交互に封鎖して工事を行うため、航空機の発着が遅れるなどの懸念が出ている。今回の工事ストップで、工期3年(5期)を予定する計画全体が少なくとも1カ月延長される見通しだ。28日付自由時報が伝えた。

 同空港を管理する桃園空港会社によると、同工事は佳山営造が1億4,000万台湾元(約3億5,000万円)で落札、12月13日の完了を予定していたが、今月24日になって「資金繰りができなくなり、契約を履行できない」と通知してきたという。

 その後の調べで、同社の前総経理が400万元余りの税金滞納で収監されていたことが分かった。同社は昨年10月に責任者の名義を変更しており、空港との契約書を担保に複数の銀行から融資を受けていた。なお、同社は滑走路工事を手がけたことはなかった。

 桃園空港会社は「再入札を行う必要があれば、滑走路建設の経験のある業者を優先し、銀行の保証と連帯保証人を要求する」と話した。