ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾中油と台プラ、来月からナフサプラント減産へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2011年10月28日_記事番号:T00033421

台湾中油と台プラ、来月からナフサプラント減産へ【表】

 28日付経済日報によると、川下メーカーの需要が不透明なため、台湾中油と台塑集団(台湾プラスチックグループ)が11月から、ナフサ分解プラント計6基の稼働率を80%前後に引き下げるもようだ。中油は、景気の好転を来年の春節(旧正月)以降と見ており、第4ナフサプラントの年次保守を12月初めに前倒しして行う計画だ。

 市場関係者によると、欧米の景気見通しが悪い上に、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)以降も業界予測に反して在庫補充の動きが活発化していない。しかも状況は最近さらに悪化しているため、川下メーカーの原料調達に模様眺め傾向が強まっているという。

 中油は現在、ナフサプラント計3基の稼働率を90%前後に下げており、来月には80%にする。さらに中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)や台聚集団(USI)など、同社から原料供給を受ける川下メーカーは70~80%に下げているという。

 台プラグループではナフサプラント3基がフル稼働の水準にあるが、一定の川下原料を確保した後、来月そろって稼働率を引き下げる見通しだ。市場からは引き下げ幅は10~20ポイントになるとの予測が出ている。