ＩＣ設計大手の聯発科技（メディアテック）はこのほど、802.11n規格の無線ＬＡＮ（Wi-Fi）対応の新型シングルチップ「ＭＴ5931」を発表した。１日付電子時報が伝えた。
新型チップは、スマートフォンの省電力化、小型化需要に対応し、無線ＬＡＮ、ベースバンドチップ、ＲＦチップ、ＣＰＵ、電源管理チップ（ＰＭＵ）、低雑音アンプ（ＬＮＡ）、送受信切替スイッチの機能をすべて内蔵している。
蔡守仁同社総経理は「ＭＴ5931は業界の先進規格と性能上の厳しい要求に完全に対応したもので、省電力や長い待ち受け時間、小型パッケージングによるプリント基板の柔軟な活用、生産コストの安さなど設計製造上の優位性を提供するものだ」と説明した。
同社は第４四半期の業績について、売上高が前期比で２～５％減少、粗利益率が市場予測以下の42～44％にとどまるとの内部予測をまとめている。しかし、来年にかけては、低価格スマートフォンの好調に下支えされ、業績は堅調に推移するとの見方が有力だ。
