ニュース 社会 作成日:2011年11月8日_記事番号:T00033601
チアリーダーと言えばチアガールによる応援団。そこから派生した「チアリーディング」は、チームワークを発揮して、アクロバティックな組み体操の技を披露する団体競技だ。近年ではコンクールも盛んで、世界的にもスポーツ競技として確立されている。
5日開催の台茂杯で連続優勝を果たした世新大学(中央社)
馮書慧さん(19)は、私立中国科技大学の新竹キャンパスの2年生。チアガール歴2年の彼女は、13日に開かれる大学創立46周年行事で、パフォーマンスを披露することになっていた。チアリーディングは見せ場となるだけに、馮さんら男女混成チームはここ数日、猛練習を続けていた。
そんな中、5日の練習中に事故が発生した。コーチを含む4人のメンバーが、馮さんを空中に高くトス(上に投げ上げる演技)する場面で失敗したのだ。もともと、馮さんは2.5メートルの高さにトスされる予定だったが、コーチは3メートルの高さを要求。そのため、メンバーたちが力を入れすぎたのか、馮さんは空中高く放り投げられた後、1メートル横に落下してしまった。キャッチングの失敗で馮さんは後頭部をコンクリートの床に激しく打ち付け、意識不明に。救急車で病院へ運ばれたが、頭蓋内出血がひどく、7日午後ついに帰らぬ人になってしまった。
キャッチングの場所に敷かれているべきマットレスがなかったことから、警察はコーチを過失致死罪で送検。チームメイトでもあった馮さんのボーイフレンドは、「あのとき、彼女をちゃんとキャッチできていたら…」と後悔の涙を流した。大学側は練習疲れが事故につながった可能性もあるとみている。
チアガール人口が400万人を超える米国では、青少年のスポーツ事故の65%をチアリーディングが占めているという。重傷・死亡事故の多さでは、体操に次ぐワースト2位だ。技の難易度が高いほど、事故は発生しやすい。チアリーディングは危険を伴うスポーツだという認識が必要だろう。
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