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TV番組のタコ丸のみシーン、30万元の罰金処分


ニュース 社会 作成日:2011年11月10日_記事番号:T00033658

TV番組のタコ丸のみシーン、30万元の罰金処分

 放送行政を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は9日、番組で不適切なシーンを放送したテレビ各局に対し、一斉に罰金処分を下した。処分対象となったのは、ケーブルテレビ(CATV)局のニュース専門チャンネル・TVBS新聞台、地上波テレビ局の中国電視(中視、CTV)と中華電視(華視、CTS)が放送した、暴力や残酷な行為が登場するシーン。

 TVBSは7月26日午後7時のニュースで、韓国で女性が活きタコをくるくるとはしに巻き付け、男性の口に押し込んで食べさせるシーンを放送した。NCCによると、専門家による諮問委員会で委員19人のうち過半数を超える10人が「あらゆる年齢層が鑑賞できる」というニュース番組の放送基準に違反するシーンと判断。これによりTVBSに30万台湾元の罰金を科した。

 これに対してTVBSは、「海外の食文化を紹介するニュースであり、文化の多様性を尊重すべきだ」との立場を強調した。視聴者の一部からも、「NCCは干渉しすぎだ」という声が上がっている。

 中視が8月に放送した時代劇『水滸伝(すいこでん)』では、武松が潘金蓮の胸を刃物で刺し、血が噴き出る血なまぐさいシーンが2回にわたって登場。NCCは各回15万元、計30万元の罰金を科した。中視によると、このドラマは行政院新聞局の審査にパスした上で放送しているとのことだが…。

 また、華視が放送した時代劇『新・還珠格格』では、自白を迫られた女官の夏紫薇が、身体に長い針などを突き刺され、殴られる恐怖の処刑シーンが問題視された。NCCは、視聴者がまねする恐れがある危険な行為で、たとえ「保護級」(6歳未満は不適切、6歳以上12歳未満は成人保護者の助言や指導が適当)指定の番組でも放送は不適切と判断。華視に21万元の罰金を科した。

 なお、TVBSと華視は処分を不服として、NCCに申し立てる方針だという。