ニュース 電子 作成日:2011年11月10日_記事番号:T00033682
華碩電脳(ASUS)は9日、タブレット型パソコンの新製品「トランスフォーマー・プライム」を発表した。着脱式キーボード対応で高評価を受けた「トランスフォーマー TF101」の後継機に当たり、エヌビディアの最新プロセッサ「Tegra3」を世界で初めて搭載するなど性能が向上。エヌビディアの黄仁勲・最高経営責任者(CEO)は「タブレットPCの定義を書き換える製品」と語っている。年内に20万台以上の販売を目指し、タブレット市場で非アップル陣営をリードしたい考えだ。10日付工商時報などが報じた。
トランスフォーマー・プライム。沈振来ASUS執行長は「タブレットでも性能に妥協はしない」と強調した(ASUSリリースより)
「トランスフォーマー・プライム」は画面サイズ10.1インチで、厚さ8.3ミリメートル、重さ586グラム。表面に120万画素、裏面に800万画素カメラ(オートフォーカス・LED補助ライト付き)を搭載した。バッテリー持続時間は本体のみで12時間、キーボード・ドックに接続した場合は18時間とほぼ1日を通しての使用が可能となる。容量32GBタイプと64GBタイプの2種類がある。
OS(基本ソフト)は業界で初めて最新アンドロイドOSの「4.0(開発コード名:Ice cream Sandwich)」が搭載されるのではと注目を集めたが、間に合わず「アンドロイド3.2」採用となった。これが今回、ASUSとしては珍しくインターネット上での新製品発表となった理由とみられる。ただ12月には「4.0」にアップグレードされる見通しだ。
11月中の発売が見込まれ、台湾市場での価格は本体のみ32GBタイプが1万8,000台湾元(約4万6,000円)、キーボード・ドックとのセットの場合は2万1,000元となる。
ASUSは今年、タブレットPC全体の販売台数目標を180万台としており、「トランスフォーマー・プライム」についてはこのほど「全体の15%を占める」との予測を示したことから、年内に27万台の販売を見込んでいることになる。同製品は主にハイエンドユーザーをターゲットとしたものだが、ASUSは世界市場でのシェア拡大を狙い、来年初めに299米ドルの「廉価版トランスフォーマー」を発売するとの観測も出ている。
タイ洪水、「Q4業績に影響」
また、ASUSが同日発表した10月の非連結売上高は前月比0.2%増、前年同月比16.34%増の312億9,800万元と成長を維持した。しかし同社は、タイで発生した大洪水によるサプライチェーンへの影響が11月末に顕在化するとみており、第4四半期はPC出荷が前期比で5〜10%落ち込むと懸念している。
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