11日付経済日報によると、液晶パネル大手、友達光電（ＡＵＯ）が顧客に対し、１％前後の値上げを通知した。減産と緊急受注の効果によって、パネル業界が低迷から抜け出す明るい兆しと期待されている。ただ李焜耀ＡＵＯ董事長は10日、「コメントできない」と述べた。
業界関係者によると、ＡＵＯは液晶モニター、テレビ向けパネル価格を２～３米ドル引き上げた。デルやヒューレット・パッカード（ＨＰ）、ソニーなど大手ブランド向けは調達規模が大きいためこれまで割引していたが、これも取りやめた。世界の主要パネルメーカーは、減産実施を通じて川下の発注意欲を高め、パネル価格引き上げを図ることで第４四半期の赤字額縮小を目指している。
市場調査会社、ディスプレイサーチの謝勤益副総裁も、パネル価格はこれ以上下がらないとの見方だ。ただ、世界のパネルメーカーは12月の値上げを計画しているが、実現は川下が受け入れられるかどうかによると語った。
