ニュース 社会 作成日:2011年11月15日_記事番号:T00033745
台湾の結婚披露宴では、新郎新婦が参列者にお礼としてキャンディーを配る習慣がある。ありきたりのキャンディーでなく、何か特別な物がいい——と考えたのが「麻豆ワニ王」のあだ名を持つ邱さん。台南市麻豆区でもう36年間も動物園を個人経営している、ちょっとした有名人だ。
14日は息子の邱建文さん(31)の結婚披露宴で、自宅でテーブル42卓を設けた披露宴が行われた。そして会場の外には、邱さんがキャンディーの代わりに選んだ特別な物が並べられ、参列者をびっくり仰天させていた。というのも、「生き物」だったからだ。
飼育籠の中に入れられていたのは、ワニやイグアナ、ハムスターやミニウサギ、アカミミガメ、ツノガエル、シロブンチョウ、インコ、メジロなど15種類に及ぶ100匹余り。まるで露店のペットショップさながらで、参列者に好きなペットを選んでもらおうというわけだ。
中でも注目を集めたのは、中南米原産の小型種のワニ、メガネカイマン(生後3カ月のメス、体長50センチメートル)で、邱さんの動物園を何度も訪れている常連の少女、洪苡倫さん(13)がゲットした。動物好きで、ボールニシキヘビやメガネカイマンの飼育経験もある洪さんは、ワニが大好き。メガネカイマンに指をかまれて血が出たが、全く平気だった。

台北から参列した少女も両親の許しを得て、小型のワニを連れ帰ったという(14日=中央社)
ワシントン条約で取引が規制されている保護動物のイグアナには、ちゃんと輸入証明書も付けられていた。万一、飼育者が遺棄した場合は、動物保護法や野生動物保育法違反となり、1万台湾元以上、5万元以下の罰金が科される。
自分の動物園で飼育していた生き物を、結婚式のお礼として配ることを思い付いた邱さんは、「子どもたちに生涯忘れられない思い出をプレゼントしたいと思ったから」と説明。飼うのが嫌になったら、捨てずに自分の元へ返してほしいと呼び掛けた。
この結婚披露宴、変わっていたのはペットのプレゼントだけにあらず。婚礼料理にはワニのしゃぶしゃぶという特別メニューが出されたという。
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