ニュース 社会 作成日:2011年11月15日_記事番号:T00033747
国立故宮博物院で、職員が国宝の画像データを無断で中国の業者に提供し、複製品の販売で数千万台湾元(1台湾元=約2.5円)の暴利を得ていた疑いが強まり、汚職取り締まりを行う法務部廉政署は14日、関係先を捜索するとともに、容疑者2人から事情聴取を行った。15日付自由時報が伝えた。
複製品が作られた「龍蔵経」は、清代の作成されたチベット語大蔵経の抄本。泥金で文字が描かれている(14日=中央社)
事情聴取を受けたのは、故宮博物院の陳耀東・助理研究員ら2人。調べによると、陳容疑者は他人名義で「祥禾国際」という会社を設立し、国宝「龍蔵経」などのデジタル画像データを中国の業者に提供し、複製品を作成した上で、中国国内で販売した疑い。中国の業者は過去3年で数百セットを売り上げていたとみられる。
家宅捜索では、容疑者の自宅や祥禾国際の事務所から国宝のデジタル画像データ複数が押収された。
陳容疑者の口座には、中国の業者からとみられる1回10数万元の送金が複数回あった。陳容疑者は今年7月、故宮博物院幹部の訪中に祥禾国際の副総経理を同行させ、中国側に祥禾国際の影響力をアピールした疑いも持たれている。
故宮博物院は陳容疑者に不審な点が多いことから、今年10月に廉政署に通報していた。
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