ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2011年11月15日_記事番号:T00033760
鉄鋼不況による稼働率引き下げや製品価格の下落、高額在庫の評価損により、中国鋼鉄(CSC)の第4四半期業績が赤字に転落するとの予測が証券会社より示された。四半期ベースの赤字は2008年の金融危機以来。ただ杜金陵・執行副総経理は、「わずかだが黒字が出る可能性もある」と、同期赤字を予想するのは時期尚早と反論した。15日付経済日報が伝えた。

しかし、鉄鋼製品のオファー価格は最近、世界的に10~15%下がっており、CSCは来年1、2月の製品価格を1トン当たり40~50米ドル引き下げざるを得なくなる見通しだ。さらに、鉄鉱石の契約価格も20~30米ドル下がるため、証券会社は在庫の評価損として第4四半期に約40億台湾元(約100億円)を計上する可能性があると予測する。
また、川下顧客の在庫が増えていることから、CSCの12月受注量は70~80%に減るため、第4四半期通期の稼働率は当初の90~95%から85%に低下するとみられる。
なお杜副総経理は、来年第1四半期は鉄鉱石の価格が安くなりコストが下がることから利益計上の余地が生まれるなどとして、今後の見通しを悲観していないと語った。
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