ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2011年11月15日_記事番号:T00033769
淀川製鋼所と台湾子会社の盛餘(SYSCO、センユースチール)の共同出資による、中国・安徽省合肥市のめっき鋼板およびカラー鋼板工場が14日定礎式を迎えた。合肥は中国の大手家電ブランドが集中する重要生産拠点で、淀川製鋼とセンユースチールは家電向け高級カラー鋼板(PCM)の生産に注力する。15日付経済日報などが報じた。
淀川製鋼の発表によると、同社はセンユースチールとの合弁会社「淀川盛餘(合肥)高科技鋼板」を合肥経済技術開発区に設立。資本金は1億米ドル、出資比率は淀川製鋼が60%、センユーが40%だ。董事長には淀川製鋼の河本隆明・取締役常務執行役員、副董事長にはセンユーの程賛育総経理、総経理には澤田滋・上席執行役員が就任した。借地面積は8万5,000平方メートル、従業員数は約180人。程副董事長によると、工場建設、試運転、運営管理はすべてセンユー側が主導するという。
過去最大の海外投資
新工場の年産能力はめっき鋼板が31万トン、カラー鋼板が20万トンで、2013年4月の稼働を予定している。なお、同工場は淀川製鋼所グループにとって初の中国生産拠点であるとともに、過去最大の海外投資案件となる。程副董事長によると、合肥工場への総投資額は2億9,900万米ドルに上るという。
合肥は海爾集団(ハイアール)、美菱電機、四川長虹集団など中国の大手家電ブランドが集中し、年間4,000万台の家電製品が生産される重要拠点となっている。また、日本ブランドや台湾ブランドも積極的に進出を図っており、今回の合弁工場により良質な鋼板供給が可能になれば同地に台湾家電メーカーが集積する可能性もある。程副董事長も「大陸(中国)の台湾系家電メーカーとの協力は当然あり得る」と話している。
今回の投資計画について中国鋼鉄(CSC)は、「センユーは当社の熱延製品の重要顧客であり、大陸工場が稼働すれば、当社にとって大陸における重要なパートナーとなる可能性が高い」とコメントした。
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