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中国工商銀、台湾に「間接上陸」


ニュース 金融 作成日:2007年10月26日_記事番号:T00003377

中国工商銀、台湾に「間接上陸」


 中国の大手銀行である中国工商銀行は25日、南アフリカ共和国の民間銀行最大手、スタンダード銀行の株式20%を56億米ドルで取得し、筆頭株主になると発表した。スタンダード銀は台湾と南アに外交関係があった1989年に台北支店を開設しており、中国資本の銀行が間接的に初の台湾上陸を果たすことになる。

? 工商銀は最近、インドネシアのハリム銀、マカオの誠興銀の経営権を取得するなど、海外での事業拡大を加速。姜建清工商銀董事長は同日、海外業務の比率を現在の3%から10%に拡大する意向を示していた。

 26日付経済日報によると、スタンダード銀台北支店は「何もコメントできない」と話している。金融当局の統計では、同支店の総資産は5億1,400万台湾元(約18億円)。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)は同日、「スタンダード銀は以前から台湾に支店を開設しており、中国資本による出資を理由に撤退を要求すれば、法の不遡及原則に反する」との認識を示した。ただ、工商銀が今後、スタンダード銀への出資比率を50%以上に高めた場合、同行は中国資本と見なされることになり、今後の対応に課題を残した。