ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

タッチパネルの発注先集中、中小メーカーが危機に


ニュース 電子 作成日:2011年11月16日_記事番号:T00033794

タッチパネルの発注先集中、中小メーカーが危機に

 タッチパネルの需要が順調に拡大する中、台湾の関連メーカーは、今年1~10月に2,200億台湾元(約5,600億円)を売り上げ、前年比82%の増収を記録した。しかし、発注先が一部大手メーカーに集中し、中小メーカーの生存空間が脅かされている。16日付電子時報が伝えた。

 宸鴻集団(TPKホールディング)、勝華科技(ウィンテック)は、米アップル向けの出荷で潤い、両社の合計売上高が台湾のタッチパネルモジュール、タッチパネルセンサー産業全体に占める割合は82~83%に達した。同比率は前年同期の73%より上昇した。

 サプライチェーン関係者は「現在タッチパネル関連の業績は、アップルに左右されており、その他のタッチパネル応用市場が成長しない限り、(大手メーカーと中小メーカーの)二極化が進み、中小メーカーは生き残りがさらに難しくなる」と指摘した。今後は大型タッチパネル、サインボード、自動車用製品などへの応用範囲拡大が、中小メーカーが生き残る鍵となりそうだ。