ニュース 社会 作成日:2011年11月18日_記事番号:T00033829
台湾独立運動を長年にわたり導いてきた黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席(79)の死去について台湾メディアは、本土派の自由時報が功績を大きく伝えたほか、聯合報や中国時報の立場を異にする国民党寄りメディアも、理非曲直を通す姿勢を称賛して伝えた。
台独聯盟本部には祭壇が設けられ、献花を受け付けている。17日夜には辜寛敏・総統府資政や羅福全・元駐日代表ら、親交のあった独立派の重鎮が相次いで訪れ故人をしのんだ(17日=YSN)
18日付聯合報は、陳水扁前総統ファミリーに巨額のマネーロンダリング(資金洗浄)など不正が次々と明るみになった2008年、「陳水扁は早くこの世から消えるべきだ。台湾からいなくなってほしい」などと発言し、民進党の総統であっても誤りは誤りとした姿勢について「本当の人間性が分かる」と報じた。また、人に温かく接し、ユーモアがあり、急進的な独立原理主義者と異なる実務的な台湾独立主義者だったと評した。
中国時報は、独立派陣営内で海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)廃止を求める声が多数になった際に、法律面の視点から締結されたものは一方的に廃棄できないと反対論を展開したことや、05年に陳前総統が宋楚瑜・親民党主席と一時連携した際には国策顧問を憤然と辞任したことを伝えた。
また、今年行われた民進党の総統選候補を決める予備選挙で、蔡英文氏と蘇貞昌氏のどちらを支持するかで独立派内の意見がまとまらなかった際に、「蔡氏の国際社会を見るセンス、イメージによってこそ劣勢を逆転できる」と主張し、蔡氏支持で陣営をまとめたと報じた。
台独聯盟によると、黄氏の告別式は12月3日午前9時より台北第二殯儀館(台北市大安区)で行われる。
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