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AUO・奇美電、代金支払い1カ月繰り延べ要請か【表】


ニュース 電子 作成日:2011年11月18日_記事番号:T00033852

AUO・奇美電、代金支払い1カ月繰り延べ要請か【表】

 液晶パネル大手の友達光電(AUO)と奇美電子(チーメイ・イノルックス)は、製品価格の値下がりによる赤字拡大で、財務状況が悪化することを防ぐため、サプライヤーに対し、代金の支払い時期を現在の120日後から150日後へと1カ月繰り延べることを要請しているもようだ。18日付工商時報が伝えた。

 両社は液晶パネル市況の低迷が長期化し、来年半ばまで利益計上は困難とみて、キャッシュフローを確保するため、サプライヤーに代金支払いの繰り延べで協力を求めることを決めたという。

 背景には今年第1~3四半期に台湾の液晶パネルメーカーが合計で1,000億台湾元(約2億5,400万円)に迫る赤字を計上していることがある。AUOは4四半期連続、奇美電は5四半期連続、中華映管(CPT)は8四半期連続で赤字が続いている。

 AUOを例に取ると、キャッシュフローは834億元あるが、1年以内に返済期限を迎える長期債務が411億元あり、次第に財務状況の悪化が懸念される状況となっている。

経建会主委、AUOと業界再編協議か

 こうした中、行政院経済建設委員会(経建会)の劉憶如主任委員は、22日に台中市でAUOの李焜耀董事長と会談する。劉主任委員は「機会があれば、液晶パネル業界再編の可能性について話したい。政府は原則としてできるだけ促進したい立場だ」と語った。

 劉主任委員は先週、AUOと奇美電に合併を促す考えを明らかにしていた。

 これについて、劉主任委員は17日、「企業はどんなビジネスモデルが適しているかを最も理解しており、経建会として指図するつもりはない。再編モデルは企業側から提示してもらう」と述べた。