リチウムイオン電池メーカーの鋰科科技（ＬＩＣＯテクノロジー）は18日、中国・江蘇省塩城経済技術開発区管理委員会と提携同意書を交わしたと発表した。提携内容は、電気自動車（ＥＶ）向けバッテリーセルとバッテリーの製造販売。同開発区から工場と研究開発（Ｒ＆Ｄ）資源の提供を受け、早ければ来年第３四半期より業務を開始する。投資額は未定。19日付経済日報が伝えた。
ＬＩＣＯは先週、塩城市を拠点とする奥新新能源汽車（Aoxin）と５年間の提携協定を結んだばかり。奥新は組み立てメーカーでＥＶ向けにＬＩＣＯからバッテリーモジュールを調達する。
なおＬＩＣＯは、現在台湾（桃園県大渓鎮）にある正極材料生産ライン４本を年内に安徽省に移設するほか、来年上半期には約10億台湾元（約25億円）を投じて同省にバッテリーセルとモジュールの生産ラインを設け、現地市場に供給する。
ＬＩＣＯは中国大手企業との協力に積極的で、既に安徽江淮汽車や上海電気集団、中国科学院傘下の深江電動車両と提携を結んでいる。
