声宝（サンポ）傘下の空調用コンプレッサー最大手、瑞智精密は今週、年間生産量で初めて1,000万台を突破した。通年では1,100万台に上る見込みだ。１～10月の累計販売台数は959万6,200台だった。22日付工商時報が報じた。
瑞智が生産するコンプレッサーは空調、ヒートポンプ式洗濯乾燥機、業務用給湯機などに応用され、主に中国、日本、欧州へ輸出している。瑞智幹部によると、欧州向けは債務危機の影響でそれほど伸びなかったが、中国向けは、当局が今後５年間に毎年1,000万戸の公営住宅建設を計画していることや地方のビル建設に大量の空調が必要なことから、需要が高まり、瑞智の生産量増加につながったという。
瑞智は来年、中国恵州市と青島で年産能力150万台の生産ライン各１本を増設する。それぞれ４月と５月に量産開始予定で、来年の生産量は今年比20％増の1,300万台を見込む。
