ニュース 電子 作成日:2011年11月22日_記事番号:T00033905
第3四半期、台湾のファウンドリー各社は、内外のIC設計業者が在庫補充を開始して緊急受注が増えると予測し、特に台湾積体電路製造(TSMC)は10月の売上高が前月比12.6%増となると見込んでいた。しかし欧州債務問題に解決の見通しが立たず、中国や新興国でも相次いで経済問題が浮上する中、ファウンドリー需要は冬眠状態が続き、予想された緊急受注の波は全く起きていないようだ。22日付電子時報が報じた。
あるIC設計業者によると、第3四半期半ばに顧客の在庫が適正な水準に下がった際、ファウンドリーが値下げを行ったため、確かに一定の緊急受注があった。しかし、第4四半期に入っても末端需要に回復が見られず、さらに中国の春節(旧正月)向け需要が第4四半期に前倒しで到来したため、例年のハイシーズンである来年初旬の受注増が見込めないことや、同時期は欧米市場が非需要期を迎えることから、現在ファウンドリー顧客に在庫補充を行う必要は起きていないという。
また来年第1四半期は、稼働日数が少ないことや新製造プロセス、新製品に対する発注が先送りされる状況の中、ファウンドリー業界では2けたの減収、粗利益率の低下も起きる恐れがあると同紙は指摘している。
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