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格安料金で人気、台北市営スポーツセンター


ニュース 社会 作成日:2011年11月23日_記事番号:T00033908

格安料金で人気、台北市営スポーツセンター

 格安料金でスポーツが楽しめる台北市営スポーツセンター(運動中心)が人気だ。台北市では、昨年8月に文山区運動中心がオープンし、12行政区すべてにスポーツセンターができた。

 市営スポーツセンターの利用料金は、1時間50台湾元(1カ月パスは1,500元)、プールは1時間110元(3カ月パスは4,000元)と民間に比べて格段に安く、高い入会金や月会費も不用だ。しかも、午前8〜10時の時間帯は、65歳以上の高齢者は無料。昼どきには休み時間を利用してヨガをするOLが多く、午後6〜10時の時間帯は、会社帰りのサラリーパーソンが多い。市営スポーツセンターの利用者数は、1カ所当たり平均年間延べ80万人に上るというから、市民の健康づくりにも貢献しているといえるだろう。

 ジムやプールだけではない。例えば内湖運動中心には、台湾最大規模、難度はアジア第2といわれる、高さ15メートルのロッククライミング場がある。わずか200元で体験できるとあって、登山家やロッククライマーにとって貴重なトレーニング場所となっている。

 市営12カ所のうち、最大面積を持つ南港運動中心には、北部最大といわれる水深5メートルのダイビング用プールがあり、初級ダイバーコースも開設されている。昨年の利用者数は延べ170万人。エアロビクスやダンスのクラスを開設していることから、利用者の3分の2を女性が占めている。休日にバスケットボールやバドミントンの試合を開催すると、参加者は数千人に上るという。

 このほか、区によっては、アーチェリーやスケート、ホッケーなども楽しめる。高級住宅地に近い信義運動中心には、芸能人の姿もチラホラ。

 行政院体育委員会は100億元の予算を編成し、2013年までに全土に50カ所の公営スポーツセンターを建設する計画だ。台北市に学ぼうとする他市県も増えており、目下22カ所が建設を検討しているという。台北市発のスポーツブームが広がりつつあるようだ。