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台塑石化の夫婦社員、韓国企業から高額リベート受領か


ニュース 石油・化学 作成日:2011年11月25日_記事番号:T00033980

台塑石化の夫婦社員、韓国企業から高額リベート受領か

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)に勤める夫婦が、韓国企業との石油製品取引で1億2,000万台湾元(約3億円)に上る高額のリベートを受け取っていた疑いが強まり、台湾台北地方法院検察署(台北地検)は25日、夫婦に出頭を命じ、背任の疑いで取り調べを行った。地検は夫を200万元で保釈、妻については帰宅させた。25日付自由時報が伝えた。

 取り調べを受けたのは、台塑石化オレフィン事業部の陳郁文容疑者(39)と石油製品事業部に勤める妻の余佳蓉容疑者(38)。2人は工業用石油製品の販売に際し、2009年以降、韓国企業からリベートを受け取り、これを不動産投資に充ててマネーロンダリング(資金洗浄)を図っていたとされる。
2人はいずれも容疑の大半を否認しているが、妻の口座にあった2,000万元については韓国人バイヤーから受け取ったリベートであることを認めた。

 検察は陳容疑者が自身の価格決定権限を悪用し、会社には韓国側が実際に支払った額よりも安い価格で成約したように装い、差額をリベートとして受け取っていたとみている。陳容疑者は「相手方の調達額は1億元に満たず、1億元以上のリベートなど根拠がない話だ」と主張しているという。

 検察はこれまでの調べで、陳容疑者夫婦が韓国人バイヤー名義のATMカードを所持しており、過去2年に韓国人バイヤーの口座から6,400万元を引き出し、台北市や新北市の不動産に投資していた事実をつかんでいる。韓国人バイヤーの口座には外国人から約400万米ドルが振り込まれていた。