ニュース 金融 作成日:2011年12月5日_記事番号:T00034145
行政院金融監督管理委員会(金管会)は5日、立法院財政委員会で生命保険業界の逆ざや問題について報告を行い、「市場金利が上昇しない限り、有効な解決は望めない」との立場を明らかにした。5日付工商時報が伝えた。
金管会は「世界の金融情勢の変化により、市場金利が低下しているため、生命保険業界では、運用利回りが高金利の保険商品の平均コストを下回る逆ざやが生まれている」としたものの、現状では「打つ手なし」であることを認めた。
生保会社の利益は、利差損益、費差損益(想定コストとの差額)、死差損益(想定した死亡率との差による損益)から成るが、生保会社は利差損益がマイナスとなる中、費差損益、死差損益による利益に頼らなければならない厳しい状況だ。
さらに、金融当局による自己資本規制強化と相まって、2007年以来、生保業界は3,000億台湾元(約7,700億円)近い増資を行ってきた。しかし、国華人寿保険、幸福人寿保険、国宝人寿保険、興農人寿保険、宏泰人寿保険の5社は、依然としてリスクベース自己資本比率(RBC)が200%を下回っており、国華人寿が保型安定基金の管理下に入ったほか、残る4社は増資など財務改善計画の提出を求められている。
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