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本当は危険な腕枕、神経まひで要リハビリも


ニュース 社会 作成日:2011年12月6日_記事番号:T00034165

本当は危険な腕枕、神経まひで要リハビリも

 腕枕といえば、男女の甘い関係を代表する行為の一つではないだろうか。台北市に住む男性(26歳)もある夜、恋人に自分の腕を枕として差し出した。しかし翌朝、目が覚めてみるとその「枕」がまったく動かない。しばらくすれば元に戻るだろうとたかをくくっていたものの、1時間たっても、2時間たっても腕は上がらない。あわてて病院に駆け込むはめに──。

 この男性を診察した神経内科の王毓禎医師は、指や手首が伸ばしにくくなる「垂れ手」や親指と人差し指の間の「水かき」部分の感覚がまひするという症状が見られたことから「橈骨(とうこつ)神経まひ」と診断した。

 橈骨神経は脇の下からひじの外側を通り、手まで伸びる神経で、手、ひじ、前腕の運動をつかさどる重要な役割を果たしている。

 王医師によると、橈骨神経まひの最もよくある原因がずばり腕枕で、夫婦または恋人同士が一夜を共にした後、腕を貸した男性が脇の下やひじに圧迫を受けることで症状が発生するという。患者は20〜40歳に多く、「若い人ほどロマンチックなことをしたがるから」とは王医師の弁。

 そのため橈骨神経まひの患者のほとんどは男性で、しかも右腕が多いそうだ。だいたい1カ月に1人の頻度で患者が来院するが、連休の際は若干増えるため、海外では「土曜日まひ」や「ハネムーンまひ」などと呼ばれることもあるという。

 王医師はまた、神経の敏感さやパートナーの「重量」も一様ではないため、腕枕をしてまひに見舞われる確率も状況によって異なると指摘。足を組んだ際やうつぶせに寝た際、足や腕がしびれやすい人は、敏感な神経の持ち主なのだそうだ。

 橈骨神経まひにかかると一般的には1〜2日安静にすればよくなるが、神経が敏感な人の場合は、サポーターの使用や、リハビリ治療が必要となるということなので、ご注意を。