液晶パネル大手、奇美電子（チーメイ・イノルックス）の廖錦祥董事長が辞任したことに伴い、奇美集団傘下の偏光板メーカー、奇美材料科技（チーメイ・マテリアルズ・テクノロジー）、発光ダイオード（ＬＥＤ）メーカーの奇力光電科技（チーメイ・ライティング・テクノロジー）も廖氏が董事長を退く人事を決定した。６日付工商時報が伝えた。
廖氏は「企業統治上の実質的必要」を理由に奇美材料の董事長を退いた。発表によると、奇美材料は廖氏の董事長辞任に伴い、後任に何昭陽氏（董事）を充てた。何氏は奇美材設立当時に董事長を務めていた時期があり、返り咲きとなる。奇美材料には現在、奇美実業が43％、奇美電が17％を出資している。
奇力光電では廖氏が「健康上の理由」で董事長を、段行建氏が「職務多忙」で董事をそれぞれ辞任し、奇美電が近く後任の董事を派遣する予定だ。なお、非上場の奇力光電は、新規株式公開（ＩＰＯ）計画には変更がないとした。株式構成は、奇美電が33％、奇美実業が25％などとなっている。
