ニュース 石油・化学 作成日:2011年12月7日_記事番号:T00034205
台湾中油(CPC)は6日、原子力発電所の段階的な稼働停止に備えてカタールのラスラファン液化天然ガス社(ラスガス)と21年間の液化天然ガス(LNG)調達契約を結んだ。2013年から毎年150万トンのLNGの供給を受ける。7日付経済日報が伝えた。
中油は2005年にもラスガスからLNGを毎年300万トン、25年間調達する契約を結んでいる。なお、中油の今年のLNG輸入量は1,200万トンと見込まれる。
同時に中油は184億台湾元(約474億円)を投じて台中港でLNG受入基地の第2期計画を進めることも決めた。これらの動きは台湾で将来、原発の代わりに火力発電所が増えると予想されることに備えたものとみられる。
馬英九政権は脱原発を進めるため、発電量約130万キロワット(kW)の第1原発は2018年に、同約300万kWの第2原発は19年に運転を終了する計画だ。原発2基分の電力を火力発電で補うには1基当たりの発電量を70万kWとして少なくとも6基の増設が必要となり、LNG需要は大幅に増える見込みだ。
なお中油によると、年間500万トンのLNGを使用することで、二酸化炭素(CO2)排出量が約350万トン削減できるという。
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