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運転免許路上テスト初日、半数が不合格


ニュース 社会 作成日:2011年12月8日_記事番号:T00034223

運転免許路上テスト初日、半数が不合格

 交通事故の低減や運転マナーの向上に向けて、台湾では2014年より運転免許試験に路上試験の導入が予定されている。これに向けた初の試行テストが7日、新北市土城区の2.5キロメートルのコースで行われ、33人の受験者が挑戦したが、約半数の16人が不合格となった。

 受験者で最年長66歳の張清港さんは、教習場を出た直後、道路脇の車線を踏み越えて32点減点。100点満点で70点以上が合格のため、一発アウトとなってしまった。高雅芬さん(23)は、自信満々で試験に臨んだが、隣の車に幅寄せされてハンドルを切ったところ、車線変更を禁じる二重白線ラインをまたいでしまい失格。試験官から「帰ってください」と冷たい一言を浴びた。

 張さんは、教習所の出口を出たところの曲がり角に2台の車が走っていたのに気づかず、よけようとしてうっかり車線を越えてしまったという。「教習場の壁で見通しが悪かった。本当に悔しい」と語った。高さんは試験が通勤時間の午前9時だったことに「車が多すぎた」と不満たらたらだ。出勤を急ぐ車に何度も追い越され、非常に緊張したという。

 路上での試験項目は、Uターン、縦列駐車、車線変更、右左折などの技術チェックなど。特に実際の状況に応じた判断が必要とされ、例えば縦列駐車は自ら駐車スペースを探さなければならない。試験時間は当初1人15分の予定だったが、車の多さや受験生の緊張もあって実際は25分を要した。

 受験者からは「厳しすぎる」との声も上がったが、実施に当たった交通部公路総局は、引き続きテスト内容を検討していく方針だ。車が多い状況でテストを実施することについては、それでこそ台湾の実情に合っており意義があるとしている。

 現段階では路上テストは自由選択制で、運転免許資格には影響しない。さらに、参加するだけで2,000台湾元の教習費が免除されるとあって、5回の試行テストのうち4回分は既に予約で埋まっている。台湾のドライバーのマナー改善のため、厳しい内容でどんどんやってほしいものだ。