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韓国の石化プラント停電、影響は限定的か


ニュース 石油・化学 作成日:2011年12月8日_記事番号:T00034235

韓国の石化プラント停電、影響は限定的か

 韓国南東部の蔚山市一帯で6日午後、広域停電が起き、石油化学大手のSKエナジーなど多数の工場で操業が中断した。8日付工商時報が伝えた。

 韓国メディアによると、停電が起きたのは蔚山石油化学団地と龍淵工業団地。このうち、SKエナジー蔚山工場では40分にわたり停電し、生産が全面ストップした。同社では7日から軽油などを生産する製油所で操業を再開したが、石油化学プラントは復旧作業に2~3日間かかる見通しだという。ポリエチレンを生産するハンファケミカルのプラントも50分停電したが、7日に操業を再開した。復旧に時間を要している暁星も一部プラントが復旧し、残るプラントは9~14日に順次操業を再開する見通しだ。

 今回の事故をめぐっては、石化プラントの特性上、操業再開に1~2週間かかるとの見方も示され、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や台聚集団(USI)など台湾石化メーカーが短期的に恩恵を受けるとの観測もあったが、復旧が速やかに進んでおり、台湾メーカーへの利益は限定的とみられる。