ニュース 社会 作成日:2011年12月9日_記事番号:T00034249
祖父母が孫をかわいがるのは世の常。ところが、祖母と孫娘がペットをめぐって家庭内で対立し、法廷にまで持ち出されたケースがある。2人は近い間柄にも関わらず、関係は疎遠だったという。
台北市文山区に住む駱芃伃さん(21)のペットは、黒い台湾犬「クッキー」。5年前、彼女の誕生日に父親がプレゼントしてくれたもので、マンションの5階にある自宅のキッチンで、ケージ(おり)に入れて飼っていた。
ところが、駱さんの祖母、蔡梅樹さんは、この犬が大嫌い。というのも、犬の悪臭が部屋中に漂い、玄関のチャイムが鳴ると狂ったように吠えたてるからだ。ほとほと閉口した蔡さんは、孫娘に犬を飼うのをやめてくれと頼んだが、断られてしまった。
蔡さんは悩んだ末、隣人5人に犬の悪臭や鳴き声に対して改善を求める署名を依頼。その上で、自宅から犬を追い出すよう、孫娘に求める訴えを起こした。裁判で家族を訴えることは珍しくはないが、祖母が孫を訴えるというのはまれなケースだろう。
台北地方法院(台北地裁)は2カ月の間に2回裁判を開いたが、駱さんはいずれも出廷せず、答弁書も提出しなかった。裁判官は「動物保護法」の規定により、飼い主はペットを世話する義務があるが、駱さんはペットを台所で飼い、定期的にペットの体を洗うことを怠ったので、祖母の衛生的、健康的に暮らす権利に影響を及ぼしたと判断。そして今月7日、駱さんに対して自宅で犬を飼わないよう求める判決を下した。
敗訴した駱さんは「クッキーは生まれつき体臭がきつい」と釈明しているが、犬の体を洗うのは1~2週間に1回程度だと言うから、亜熱帯の台湾では犬が悪臭を放つのも当然だろう。
駱さんによると、病院で看護の仕事をしている祖母の蔡さんとは、もう1カ月も顔を合わせておらず、祖母が自分を裁判に訴えたことも知らなかったと言う。上訴するつもりはなく、「クッキーは誰か犬好きにでも譲るつもりです」とうなだれている。
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