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来年のアジアPC生産、マイナス成長も=フィッチ


ニュース 電子 作成日:2011年12月9日_記事番号:T00034267

来年のアジアPC生産、マイナス成長も=フィッチ

 来年、アジア太平洋地域におけるパソコン生産台数が、10年ぶりのマイナス成長に陥る可能性があると、大手信用格付け機関のフィッチレーティングスが警告している。タイ大洪水による関連部品の供給不足の影響が1年続くほか、アップルの「iPad」や米アマゾン・ドット・コムの「キンドル・ファイア」などタブレット型PCに市場を奪われるとの見方だ。9日付工商時報が報じた。

 張崇人・同社アナリストによると、同地域のPC生産台数について、当初は欧米景気の弱まりによりマイナス5%を見込んでいたが、タイ洪水の追い打ちによってマイナス8%となる可能性があるという。

 ヒューレット・パッカード(HP)やデルは欧米景気低迷の影響を直接受け、来年の売上高は1割減となると予測。一方、華碩電脳(ASUS)や宏碁(エイサー)、聯想集団(レノボ)は手持ち現金が比較的多く、主要販売先がアジアの新興市場のため成長が見込めるとしている。

 なお、アジア太平洋地域のPCハードウエア産業についてフィッチは、レノボ、HP、デルなどのほか緯創資通(ウィストロン)や和碩聯合科技(ペガトロン)といった受託メーカーを主な分析対象としている。