ニュース その他分野 作成日:2011年12月9日_記事番号:T00034273
財政部が8日発表した11月貿易総額は、前年同月比4.5%減の461億5,000万米ドルで、2009年10月以来、2年1カ月ぶりのマイナス成長となった。世界景気の先行き不透明感から、資本設備の輸入が前年同月比32.4%減となったことが影響した。企業の設備投資への慎重姿勢が反映されたもので、今後輸出への影響が懸念される。9日付工商時報などが報じた。
11月の輸出総額は246億8,000万米ドルで、前月比で8.7%減少したものの、前年同月比では1.3%のプラス成長を守った。ただ、成長率は09年10月以来の低い伸びにとどまった。
項目別では、最大の割合(26.9%)を占める電子製品が前年同月比1.5%減の66億4,700万米ドル、IT・通信製品が同4.2%減の16億900万米ドル、プラスチック・ゴムおよび関連製品が同5.1%減の18億9,500万米ドルなどとなった。
一方、輸入総額は214億7,000万米ドルで前月比24.9%減、前年同月比10.4%減といずれもマイナス成長だった。資本設備の輸入額は前月比1.1%減、前年同月比32.4%減の29億7,000万米ドル。このうち機械の輸入額は前年同月比34%減の17億1,000万米ドルで、5カ月連続の減少となった。
なお、輸入統計の主要9項目の中では、消費品のみが前年同月比14.5%増の21億1,800万米ドルと唯一プラス成長を記録した。特に小型車が前年同月比34.3%増の2億2,000万米ドルで、顕著な伸びとなった。財政部によると、高級車は金融危機後の消費低迷の反動で今年はぜいたく税が導入されたものの売れ行きが好調だという。
東南アジア向けのみプラス成長
国・地域別の輸出額は、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが前年同月比30.3%増の46億100万米ドルで唯一プラス成長を記録した以外は、すべてマイナスとなった。特に債務危機に見舞われている欧州向けは同21.9%減の23億100万米ドルと大幅減となった。ASEAN向け輸出額は過去2番目の数値で、石油化学製品の伸び率が最も高い。
なお、1〜11月累計の輸出総額は、輸出総額が2,843億5,000万米ドル、輸入総額が2,599億9,000万米ドルで、ともに過去最高だった。財政部では通年で5,900億ドル以上を予測している。
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