ニュース 社会 作成日:2011年12月12日_記事番号:T00034278
 「高雄は私の第二の故郷、高雄漢王洲際飯店(キングシップホテル高雄)は第二の家」福島県出身の今野真二さん(78)は、ホテルの部屋で妻の写真を手にしてほほ笑んだ。今野さんが9年前より台湾に「避寒」するようになったのは、「冬は暖かいところで過ごすように」と医師に勧められたからだ。
長期滞在(ロングステイ)先は高雄漢王洲際飯店。中でも、窓から高雄港や寿山が見渡せ、日光が部屋いっぱいに差し込む16号室がお気に入りで、毎年この部屋を指定する。今野さんは13歳年下の妻との間に2男2女をもうけたが、かつて一緒に台湾旅行をした妻は今は鬼籍に。そこで「亡き妻にも高雄の日差しや景色を」と、妻の写真や指輪、ハイヒールなどを携えてやってきた。「最初は変な老人だと思った」という同ホテルの林富男董事長も、事情を知り感動したとか。
今野さんは毎年1年のうち半分をこのホテルで過ごすため、今では従業員ともすっかり顔なじみだ。従業員らは渡り鳥のように今野さんが毎年訪れるのを心待ちにし、年越しや新年会、結婚式などにも招く仲になった。昨年結婚した今野さんの息子も、新婚旅行では同ホテルに宿泊。今年3月、東日本大震災が発生した際、今野さんはちょうど同ホテルに長期滞在中で、被災した自宅や友人たちが心配で落ち込んでいたところ、従業員から温かい励ましを受けたという。
ホテルでのロングステイは、宿泊費が半額になるなど特典もあり、台湾人にも人気がある。台東県の知本老爺大酒店(ホテルロイヤル知本)にはここ10年ほど、内外の大企業のトップや作家が多く訪れている。家族とともに3〜8日間滞在するケースが多いが、年に数回滞在するケースもあるそうだ。
台中市の武陵農場では、退職したシルバー族を中心に、1〜2週間滞在のロングステイ客が多く、毎年1カ月間避暑に訪れる高齢者も。ちなみに、ツインルームの場合は15泊で1万6,000台湾元、30泊で2万4,000元と、庶民にも手が出るお値段となっている。
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