ニュース 石油・化学 作成日:2011年12月12日_記事番号:T00034294
台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の曹明総経理は、新規顧客開拓の一環として、プロピレンをライバルの台湾中油(CPC)に供給することもあり得るとの考えを示した。中油側も前向きな姿勢を示している。12日付経済日報が伝えた。
背景には景気が低迷する中、台塑石化が保有するオレフィンプラントの設備稼働率が86%にとどまっていることがある。実現すれば、台湾石化業界の両雄が初めて本格的に提携することになり、石化製品の需給調整にもプラスになりそうだ。
曹総経理は中油の副総経理、同社系列の国光石化科技(KPTC)で総経理を務め、今年11月に台塑石化に移籍した。このため、中油側とは太いパイプがある。
台湾中油石化事業部の林金柱執行長は「中油が生産する石化基本原料は川下メーカーの需要を満たしておらず、一部を輸入に頼っている。もし台塑石化のプロピレン、エチレン、ブタジエンといった製品の生産が過剰ならば、確かに供給面で提携できるチャンスはある」と述べた。その上で、台塑石化が中油に製品を販売した上で、中油が系列の川下メーカーに供給するのが望ましいとの考えを示した。
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