ニュース 社会 作成日:2011年12月14日_記事番号:T00034331
 子どもなら誰もが一度は夢見る冒険の旅。しかし、両親に黙ってこっそり出かけたばかりに大騒動に発展したのが雲林県の鄒くん(14)と妹(8)の兄妹だ。

兄妹2人は見つからなければ高雄にも足を伸ばすつもりだったという(13日=中央社)
2人の旅は9日夜、台湾鉄路(台鉄)の自強号で台北に出ることから始まった。その夜は台北駅構内で眠り、2日目にはタロコ号で花蓮へ。3日目は莒光号で屏東へ向かい、さらに高速バスで恒春へ。そこからヒッチハイクで台湾最南端の墾丁までたどり着いた。距離にして841キロメートル。
兄妹は旅をしていたつもりでも、何も知らない両親は大慌てだった。警察に捜索を依頼するとともに、地元の立法委員や県議会議員に協力を頼んで、懸賞金10万台湾元で兄妹の情報提供を呼びかけた。立法委員のフェイスブックのページには、1日で約1万人から「頑張って!」など励ましの書き込みが相次いだ。
そんな中、2人は墾丁で2晩を過ごした後、家を出て5日目の13日に無事保護された。2人は大通りを歩いていたところ、警察官の質問に「家族と旅行中です」と答えたが、家族から提出されていた捜索願の写真から身元が判明した。
「見つからないように、ホテルには泊まらなかったんだ」とは鄒少年の弁。墾丁1日目の夜は有名リゾートホテルの前のバス停の草むらで、2晩目は墾丁大街のコンビニエンスストア脇の路地で眠った。防寒ジャケットを着込み、ウサギのぬいぐるみを抱きしめて寒さをしのいだという。
発見当時の2人の手持ちの現金はわずか866元。家を出たときには4,000元を持っていたものの、交通費で大部分が消えていき、残ったお金でコンビニのカップラーメンやおでんを買って食べていたという。
媽祖廟に無事を祈願していた母親らにとってはたまったものではなかったろう。両親によると、少年はいつも作文に「冒険家になりたい」と書いていたが、今回は「親に一言も連絡しない」ことで見事に大冒険を果たしたわけだ。ともあれ無事の帰宅に関係者は胸をなでおろしている。
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