ニュース 電子 作成日:2011年12月14日_記事番号:T00034353
米金融大手JPモルガン・チェースは13日、液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の財務状況について、2012年末に償還期限を迎える債務が1,740億台湾元(約4,500億円)に達し、仮に返済が滞れば、債権銀行に衝撃を与えると指摘した。奇美電は今年第3四半期の手持ち現金と短期投資ポジションが合計で630億元しかなく、来年末に償還期限を迎える債務をカバーできない可能性があるという。14日付工商時報が伝えた。
JPモルガンの呉永新・台湾金融業担当アナリストは「液晶パネル業界の債務不履行リスクは、国際的機関投資家が最も関心を寄せる問題となっており、もし債務不履行となれば、不良債権比率が一気に上昇しかねない」と指摘。その上で、特に影響を受ける金融機関として、玉山金融控股、第一金融控股、永豊金融控股を挙げた。
呉アナリストは「銀行の融資残高で上場パネルメーカーが占める比率は2.6%だが、レバレッジ比率が高いパネル産業は大きなリスクとなる」との見解を示し、解決策には金融支援、増資、合併再編などの選択肢があると説明した。
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