和碩聯合科技（ペガトロン）は14日、傘下でアップルのパソコンおよびタブレット型ＰＣ向けに金属筐体（きょうたい）を生産する中国子会社、日騰機器設備（上海市松江区）が18億2,200万台湾元（約47億円）を投じて現地に３万6,000坪の土地および４万2,000坪の工場棟を取得したと発表した。新工場は既に少量生産を開始した。生産能力は未公表だが工場棟の広さからみて大規模な増強が見込まれ、来年第１四半期にも発売がうわさされる「iPad3」向け受注に有利だと業界関係者は指摘した。15日付工商時報が報じた。
ペガトロンは金属筐体の将来性を好感しており、日騰機器のほか、「iPhone」の筐体を手がける応華精密表面処理（蘇州）に３億～４億米ドルを投じ、来年には、総生産能力を今年比２倍以上に増強し、業界３位を目指す計画だ。また日騰機器と応華を統合し、経営効率を高めることも検討している。
なお業界では、ペガトロンがこのほど、「iPhone4S」の組み立てを受注したとの観測も出ている。
