市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの最新統計によると、11月の大型液晶パネル出荷枚数は前月比1.6％減、前年同月比0.2％増の5,837万枚だった。このうち奇美電子（チーメイ・イノルックス）は、大量出荷を開始した39インチパネルの出荷枚数が前月比10倍に増え、同社大型パネル出荷の前月比18.4％増に貢献した。15日付工商時報が報じた。
応用製品別では、テレビ用が、川下メーカーがクリスマスシーズンおよび来年１月下旬の春節（旧正月）向けに在庫の積み増しを行ったことで、前月比４％増の1,874万枚となった。このほか、モニター用が同4.3％増の1,592万枚、ノートパソコン用が同9.5％増の1,669万枚。タブレットＰＣ用は、米アップルが「iPad2」の在庫調整を行っていること、および新製品「iPad3」向けパネルは良品率問題で供給量が限られている影響で、同42.8％減の495万枚となった。低価格ノートＰＣ（ネットブック）用は同3.6％減の207万枚だった。
今後の見通しについてウィッツビューは、今月末は川下メーカーの春節向け在庫積み増し需要が見込めると説明した。
