ニュース 社会 作成日:2011年12月19日_記事番号:T00034412
台湾にも日本同様に厄除け・厄払いの風習があり、「安太歳」と呼ばれる。ただし、厄年に当たるのは、その年の年男・年女と、その6歳違いのえとの人。2012年は辰(たつ)年と戌(いぬ)年の人が該当する。春節(旧正月)が近づくと、各地の廟(びょう)は厄除けや新年の無事平安を祈願する参拝客で大賑わいだ。
特に霊験あらたかといわれる台北市の龍山寺では、大勢の参拝客が訪れることから、毎年番号札を配布して混乱を防いでいる。今年は18日から1日1,000枚限定で番号札が配られたが、参拝客の中にはこの番号札をゲットするため、12日前から並んでいるという人や、高雄からはるばる訪れたという人も。今年から、列を作る参拝客が持参したいすを順番にナイロンひもでつなぎ、割り込みを防ぐという妙案が実施され、例年発生しているトラブルが回避されている。
が、北風が吹く寒い中を何時間も、時には何日も並ぶというのは大変だ。もっと楽に参拝できる方法はないものだろうか?そんな参拝客の心情を察してか、270年の歴史を持つ大龍峒保安宮(台北市大同区)では、4年前からオンライン参拝のサービス(http://www.baoan.org.tw/asp/Home/default.asp )を提供している。
参拝者はまず、保安宮のサイトにアクセスし、姓名や住所、電話番号などの個人情報を入力。何の祈願をしたいかを、厄除け祈願の「安太歳」のほか、家内安全の「平安灯」、商売繁盛や学業成就の「功名灯」、病気回復や健康長寿の「薬師灯」の中から選ぶ。料金は「安太歳」が800台湾元、他はすべて600元で、支払いもオンラインで完了する。
これら一連の手続きは、10分もかからない。時間を節約できるだけでなく、環境にも優しいエコな参拝といえる。しかし、余りにも手軽すぎて、本当にご利益があるのやら?ということで、特に年配者には評判がよくないようだ。
とはいえ保安宮では、この4年来、オンライン参拝による祈願が1万件を超えているというから、現代人は本当に忙しいに違いない。
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