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キャスターが北朝鮮パロディ、批判受け降板


ニュース 社会 作成日:2011年12月21日_記事番号:T00034470

キャスターが北朝鮮パロディ、批判受け降板

 地上波テレビ局、中華電視(華視、CTS)の女性キャスターが19日、北朝鮮のテレビアナウンサーをまねたパロディでニュースを報道したことに視聴者から強い批判が殺到した。同局は20日夜のニュースで「各界からの批判は謙虚に受け止める」と謝罪し、番組責任者を更迭、キャスターを降板させるなど処分を行った。


なかなか北朝鮮アナらしい雰囲気になったのだが、やはり不謹慎だ(You Tubeより転載)

 問題となった番組は、華視の『大選情報員』。ベテランキャスターの梁芳瑜さんがまねたのは、国営朝鮮中央テレビの看板アナウンサー、李春姫(リ・チュニ)さん(68)。国の重要なニュースを伝える際に決まって登場し、19日に金正日総書記の訃報も伝えた。喪服のような黒い民族衣装に身を包み、悲痛な面持ちで、おえつを漏らしながら訃報を伝える姿は記憶に新しい。

 李さんに扮(ふん)した梁キャスターは、朝鮮の民族衣装姿で登場し、「私は梁春姫です」と自己紹介。その後、随所に「…ハムニダ」と朝鮮語を交え、大げさな表情と口調で、台湾の総統選ニュースを報道した(http://www.youtube.com/watch?v=kRuP2XauI0k )。

 まるでお笑い番組のようなパロディでニュースを報じたことに多くの視聴者が驚き、あきれかえった。「レベルが低すぎる」「北朝鮮の指導者の死は笑い話か」「外国に恥ずかしい」「娯楽化したニュースは見たくない」など不満や抗議の声が同局に殺到。フェイスブックでも梁キャスターのページに、批判コメントがあふれた。

 同番組について、通信行政を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は、違法ではないにせよ、一国の指導者の死をこのような方法で取り上げるのは「やりすぎで不適切」とコメント。

 かつて、金総書記や李春姫アナのパロディを放送したことのある大手ケーブルテレビ局のお笑い番組でさえ、「不謹慎だ」と今回はこの題材をタブーにしている。華視によれば、報道番組は堅苦しいので、わざと明るく面白く伝えるようにしたとのことだが、公共放送として認識が甘すぎたようだ。