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太陽電池シリコンの福聚、工場拡張を一時停止


ニュース その他製造 作成日:2011年12月21日_記事番号:T00034482

太陽電池シリコンの福聚、工場拡張を一時停止

 台湾初の太陽電池用多結晶シリコン(ポリシリコン)メーカー、福聚太陽能はこのほど、年産能力1万トンの第2期工場拡張計画、および緑能科技(グリーン・エナジー・テクノロジー)、茂迪(モーテック・インダストリーズ)との合弁シリコンウエハー工場設置計画を一時停止すると表明した。業界景気が低迷する中、経営安定を図るため、今年実施した増資で調達した30億台湾元(約77億円)を手元に残しておきたい考えだ。21日付蘋果日報が報じた。

 福聚の現在の生産能力は8,000トンで、第2期工場拡張には21億元を投じる計画だった。同社は、欧米の債務問題が世界経済に影響を及ぼす中、太陽光エネルギー産業も需要が弱まっており、投資を継続すれば財務に影響が出るとして、董事会で一時中止を決めた。業界景気の回復後に再開する予定だ。

 同社の売上高は10月が3,800万元、11月が3,000万元と、以前の2億5,000万~3億元規模から大きく落ち込んでいる。呉銜晋総経理は、一部設備を止めて生産量が減っており、価格下落を受けて選択的に受注しているため売り上げに変動が起きていると説明した。