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ねじ大手の晋禾、高雄にUターン投資100億元


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2011年12月21日_記事番号:T00034484

ねじ大手の晋禾、高雄にUターン投資100億元

 ねじ生産で世界最大手の晋禾企業集団が、100億台湾元(約256億円)を投じ、高雄市阿蓮区に収容能力45万トンの「世界金属部品物流運営センター」設置を計画している。晋禾と中国鋼鉄(CSC)が25億元ずつ出資し、残りの50億元は銀行から融資を受ける予定だ。このほか、晋禾は中国と東南アジアに置く生産ラインの台湾移管も計画しており、実現すれば鉄鋼関連大手による初のUターン投資となる。21日付経済日報が伝えた。

 晋禾企業の蔡永裕董事長は、中国と東南アジアに多くの販路を持つことなどから、物流センター運営による効率的な管理でコスト低減が可能になると期待感を示した。

 また、晋禾が台湾への移管を計画する生産ラインの年産量は約50万トン、年産額は約400億元。蔡董事長は「低コストを追求して生産を海外に移転してきたが、大陸(中国)で産業が発展するとともに核心技術が流出するようになったため、Uターン投資を検討するようになった」と説明した。

 CSCも協力に前向きな姿勢を示しているが、「実現すれば台湾のねじ産業に大きな影響を及ぼすため、細部を詰める必要がある」としている。