21日付経済日報によると、半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）の京元電子（ＫＹＥＣ）が、日本の半導体メーカーからゲーム機用ロジックＩＣの大口受注を獲得し、今月から出荷量を拡大している。ソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）のゲーム機、「プレイステーション・ヴィータ（PSVITA）」向けに供給する東芝からの受注だと証券会社は指摘。ＫＹＥＣは、特定の顧客や受注状況についてはコメントしないとしている。
証券会社によると、日本のＩＤＭ（垂直統合型半導体メーカー）はかつて外部委託に慎重で、ＫＹＥＣは近年、東芝、富士通、ルネサスエレクトロニクスなどから受注したものの同社売上高に占める割合は２％にすぎなかった。しかし急激な円高を受け、東芝などが外部委託を拡大している。
ＫＹＥＣは近く、主要顧客の聯発科技（メディアテック）から第３世代（３Ｇ）、3.75Ｇ通信規格の携帯電話向けチップの緊急受注が舞い込む見通しで、第４四半期は減収幅が５％以下に縮小しそうだ。
