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台湾最大、遠東百貨台中店オープン


ニュース 商業・サービス 作成日:2011年12月23日_記事番号:T00034551

台湾最大、遠東百貨台中店オープン

 台湾最大の営業面積を誇る、遠東百貨(ファーイースタン・デパートメントストアズ)台中店(台中大遠百、トップシティー)が22日オープンし、開店初日としては同社過去最高の1億5,000万台湾元(約3億9,000万円)以上を売り上げた。初年度の売上目標は80億元。単店売上高で業界最高の新光三越百貨・台中中港店と隣り合っており、相乗効果による商圏活性化で、地域経済への大きな貢献が見込まれる。23日付経済日報などが報じた。


鼎泰豊」に長い行列ができた地下2階には、高級スーパーマーケット、「city’super」が台北以外に初出店した(遠東百貨提供)

 台中大遠百は地上14階・地下2階建て、営業面積は5万4,000坪。3フロアーにまたがるバラエティ豊かな飲食店のほか、ブルガリ、カルティエ、シャネル、エルメスや、台中初進出の仏ジュエリー「ヴァンクリーフ&アーペル」など54もの高級ブランドを取りそろえていることが特徴だ。屋根の太陽光発電や雨水のリサイクルシステムなどエコロジーにも配慮している。

10万人以上が足運ぶ

 台中大遠百の開店初日は寒気到来で冷え込んだものの、延べ10万人以上が詰めかけ、大賑わいとなった。

 藍卓成・台中大遠百店長によると、午前11時の開店から午後5時までで売上高1億元を突破、1日で1億5,000万元を超えた。最も貢献したのが飲食店で、売上高全体の20%近くを占めた。台湾初進出となるシンガポール・ブレッドトークグループのエスニック料理「大食代(フードリパブリック)」は同日午後5時までに150万元を売り上げた。

 藍店長は、中部に初めて出店したショーロンポー「鼎泰豊」の売上高は、開店前3日間のプレオープン期間中、1日当たり軽く100万元を超えたと指摘。また、周辺には高級住宅が林立し富裕層の女性が多く、ドイツの高級食器「マイセン」は1回で200万元を買い上げた客もいたと明かした。

新光三越も出足好調

 新光三越・台中店は同日、跨年慶(年末年始)セール(来年1月5日まで)をスタートした。台中大遠百オープンとの相乗効果で、セール初日業績は前年比で30%伸びた。同店は昨年売上高が162億1,000万元で、太平洋崇光百貨(太平洋そごう)忠孝店を初めて上回り売上高で台湾最大の店舗となった。今年は170億元が目標だ。

 市場調査によると、中部の百貨店市場規模は今年、過去最高の425億元が見込まれる。前年385億元からの成長率は9.09%と、台湾全土で最高となる見通しだ。

 台中を本拠地とする建設大手、郷林集団の頼正鎰董事長は台中大遠百の開店について、台北市信義計画区のように、大型百貨店が出店地区である台中市第7期市地重画区の発展を決定づけるとの見方を示した。

【表】