ニュース 社会 作成日:2011年12月26日_記事番号:T00034556
 台湾の郵便局、中華郵政の「便利箱」をご存じだろうか?2005年から販売されている小包用の段ボール箱で、さまざまなサイズがあり、側面には白いハトがデザインされている。いわば、台湾版「ゆうパック」といった存在だ。
実はこの「便利箱」、日本で最近、急に人気が高まっている。マガジンハウスの女性ファッション雑誌『Hanako』が最新号(12月15日発売、http://magazineworld.jp/hanako/1009/read/ )で「你好台湾」(こんにちは台湾)と題した台湾特集を掲載し、その中で取り上げたのだ。
同誌ではOL向けの台湾旅行土産のほか、葱油餅などの台湾B級グルメや温泉、占い、台湾茶を紹介している。そんな中、この「便利箱」をいち押しの台湾土産として推薦したのは人気スタイリストの岡尾美代子さん。柔らかな配色とハトのデザインに癒されると話し、お土産を自宅まで郵送した後は収納に使える点も評価している。
中華郵政によると、「便利箱」は月平均120万個売れており、バレンタインデーや母の日、父の日、クリスマスなどには特別デザインの「便利箱」も5万個限定で発売している。特別版は毎回2週間で売り切れる人気で、コレクターも多いとか。
これまで外国人観光客が「便利箱」を購入するのは、大半が故宮博物院内の郵便局。中華郵政は意外な「便利箱」人気を受け、来年度からは外国人観光客向けの宣伝も強化する方針だという。
なお、交通部観光局の統計によると、11月に台湾を訪れた日本人観光客は23%増で延べ13万人を超え、単月の最高記録を更新した。東日本大震災の際に台湾から多額の義援金が送られたことや、観光局が打った日本を気遣うイメージ広告が功を奏したとみられる。
また、今年8冊以上の日本の雑誌で台湾特集が組まれたことも、日本人が震災後の海外旅行先に台湾を選ぶきっかけとなったようだ。もしかすると「便利箱」が鳳梨酥(パイナップルケーキ)を抜いて台湾土産のトップに躍り出る日が来るかもしれない。
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