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台塑PP工場、稼働率70%に引き下げ


ニュース 石油・化学 作成日:2011年12月26日_記事番号:T00034570

台塑PP工場、稼働率70%に引き下げ

 年末を迎えてプラスチック化学メーカーが在庫積み増しを控えていることから、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)価格が下落していることを受け、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は減益幅を抑えるため、中国・浙江省寧波市のPPプラント(年産45万トン)および高雄市林園のPPプラント(同40万トン)で稼働率を70%まで引き下げている。24日付工商時報が報じた。

 同紙によると、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)は1トン当たり30〜38米ドル下落、PPについては同56米ドル下落しており、メーカーにダメージを与えている。

 一方、5大汎用樹脂のうち、ポリ塩化ビニル(PVC)価格は横ばい、ABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)は同40米ドルの反発を見せている。

 アナリストによるとPVCは、気温の低下、および中国の政府の不動産引き締め政策が同国における需要を抑制しており、本格的な反発は春節(旧正月)明け以降になる見通しだ。ABSの上昇幅も原料のブタジエン価格の同400ドル上昇とは大きな開きがあり、川下メーカーがいち早く春節向けの在庫調整に入ったことがうかがえると分析した。