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AUO総経理に彭双浪氏、米カルテル事件裁判にらむ


ニュース 電子 作成日:2011年12月26日_記事番号:T00034573

AUO総経理に彭双浪氏、米カルテル事件裁判にらむ

 液晶パネル大手、友達光電(AUO)は23日、彭双浪ディスプレイ事業本部総経理が来年1月1日付で新総経理(兼任)に就任すると発表した。米国で日台韓の大手液晶パネルメーカーが反トラスト法違反に問われている事件で、罪を認めていないAUOは、陳来助・現総経理をはじめとする幹部6人に対する同国からの出国禁止措置が依然続いている。今回の人事異動は来年1月から始まる裁判に向け、リスク回避を図るための準備といえる。24日付工商時報が報じた。

 彭氏は英ヘリオット・ワット大学で企業管理修士号を取得。1990年に明基電通(BenQ)に加わり、マレーシア工場で購買および生産部門の責任者、98年からAUOサプライチェーン総経理、01年からAUO初の海外製造拠点、中国・蘇州工場の総経理を務めた。05年に台湾に戻った後はマーケティング分野に転じ、08年にグローバル業務執行副総経理に就任、10年からはディスプレイ事業本部を拡大して、3大製品事業グループのほかに、科学技術本部、グローバル経営事業および製造を統括していた。

 AUOは、「彭氏は組織のリソースを活用し、経営効率を向上させ、顧客および末端消費者に優れたサービスを提供しており、当社を新たな局面に導ける」と評価している。なお、陳現総経理は太陽電池事業本部総経理に就任する。